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フロアーポリッシュ | |
合成樹脂(スチレン、アクリル、ウレタン等)でできた床用のワックスをフロアーポリッシュといいます。 フロアーポリッシュは、オフィスビル、デパート、スーパーマーケット、ビル型共同住宅、一般家庭の化学床材やフローリングなど、業務用から、家庭用まで幅広く使用されてます。 フロアーポリッシュは、清掃のための化学製品のうち、床材の保護、床材の美観の向上、維持のために塗るものであり、塗って乾いた後、合成樹脂の皮膜を形成します。塗った後、人の通行などで汚れたり、傷ついたフロアーポリッシュの皮膜を、除去剤により容易に取り去ることができます。 |
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亜鉛架橋 | |
現在市場で発売されているフロアーポリッシュのほとんどの製品は、その性能の向上のために金属架橋という技術に重金属の亜鉛を使用しています。 フロアーポリッシュの主原料である合成樹脂のポリマーの分子と分子とをつなぐ(架橋する)技術を金属架橋といいます。現在売られているほとんどのフロアーポリッシュは、この金属に亜鉛を使っています。 この架橋技術は、フロアーポリッシュの諸性能を向上させるためと、除去する性能のために重要かつ不可欠な技術です。 現在、汚れたり傷ついたりして除去された後の、亜鉛を含んだフロアーポリッシュの廃液は、直接、下水道や河川に流されています。 |
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現在主流である、重金属の亜鉛を含んだフロアーポリッシュの問題点と環境にやさしいカルシウム架橋したフロアーポリッシュについて以下に報告します。 亜鉛の環境への問題 1. 下水に亜鉛が流れ込むと、下水処理の活性汚泥中のバクテリアの分解力を弱め、下水処理場の有機物の分解ができなくなります。 2. 使用後の活性汚泥は肥料として使用されますが、亜鉛が活性汚泥に含まれると、農作物の発育に悪影響を及ぼしますので、リサイクルできなくなります。 3. 亜鉛を人間が大量に摂取した場合、吐き気、頭痛、めまいなどの症状が現れます。 |
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国内での亜鉛排出の現状 1. 水性のフロアーポリッシュに使用される亜鉛量は、年間で113.9トン。(1997年水性フロアーポリッシュ総販売量29,209トン×ポリッシュ中平均亜鉛含有量0.39%) この量の亜鉛が自然の中に放出されています。(日本フロアーポリッシュ工業会調べ) 2. 水質汚濁防止法、下水道法に基づく各都道府県政令都市条例では、亜鉛の排出規制量は、仙台・東京・名古屋・大阪・福岡などの主要都市では、5ppm以下に規制されています。 横浜市では、3ppm以下に規制されています。 例えば、床100平方メートルに1リットルの割合で5回塗り重ねしたフロアーポリッシュ皮膜を除去した場合、亜鉛を規制値(5ppm)以下の値にするには3.9トン以上(ドラム缶約20本)の水が必要です。いくら日本のビルが欧米に比べ小さいと言っても、床100平方メートル以下のビルは少なく、この数倍〜数十倍の床面積のビルがほとんどですから、実際にはこのように大量の水で希釈することは不可能です。(廃液に含まれる亜鉛の量:1000g×5層×0.39%=19.5g、必要な水の量:19.5g/5ppm=3.9トン) |
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開発テーマ 環境に悪影響を及ぼす亜鉛を含まず、かつフロアーポリッシュの性能を維持する商品の開発。 動機 1) 現在市場で販売されているほとんどのフロアーポリッシュには、環境に悪影響を及ぼす重金属の亜鉛が含まれています(国産他社商品)。さらに、ヨーロッパでは既に亜鉛架橋のフロアーポリッシュの使用が禁止されている地域もあります。世界的にも亜鉛を含まないポリッシュの開発が進められています。もちろんわが国でも法律により排水規制があります。 2) 無亜鉛化したフロアーポリッシュは、著しい性能低下を引き起こし、ユーザーは不便を強いられています。 行動 当社は世界的に資源が豊富であり、人体に対する毒性がなく、環境にもやさしいカルシウム架橋剤として採用。人と環境にやさしく、性能に優れた新しいフロアーポリッシュの開発に取り組みました。 結果 世界初の『カルシウム架橋(金属架橋の一種)』技術を完成し、全商品を亜鉛架橋からカルシウム架橋型フロアーポリッシュに切り替えました。 カルシウム架橋型フロアーポリッシュの特長 1. カルシウム架橋なので、亜鉛を一切使用しておらず環境にやさしい。 2. 水質汚濁防止法、下水道法等による排水時の亜鉛規制を完全にクリア。 3. 塗布するだけで光沢のある硬質皮膜を形成し、床材を保護。 4. 従来の亜鉛製品に比べ滑りにくく、安定性が向上。 |
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