剥離剤の使用方法(家庭・業務)

事前準備
「初めて作業する現場」は剥離剤の使える床であること・・・目立たないところに塗って変色しないことを確認します。
一般的に「白木床」(和室の柱のような木床)、リノリウム、光沢のある石床、ゴムの床は、使わないで下さい。
(表面が荒れたり、変色の危険があります) 白木床については別途ご案内

作業開始 (文章で説明は難しいので、実際に作業をしてコツをつかんで下さい)
(1)剥離剤を説明書に記載されている濃度に希釈する(原液のまま撒いても、薄めすぎても、性能が充分発揮できません)
原液で撒くと、すぐ蒸発し、こすると「団子」みたいになってしまいます。
希釈する水の温度について・・・冷水よりぬるま湯の方が効率は良いですが、普通の水道水でも構いません。

(2)床に散布
1.清浄な小さいペットボトル(作業終了後、誤飲注意)に移して、床にまいていく方法
2.水浸しに出来ない場所は、すこしづつ撒いて、こする・・・を繰り返します。
3.モップで塗りつける
一般家庭、個人が行う場合は、作業する範囲を区切って、少しずつ撒いて、擦る・・・を繰り返します。吸水掃除機を持っている場合や、広い廊下や体育館などの現場は、思いっきり水浸しにしても良いかもしれません。(滑って転ばないように気をつけて下さい)

(3)多少時間をおきます。
2〜3分や、1時間など、種類によって違いますが、説明書に記載されている時間です。 多めに放置も構わないですが、基本的に1回反応が終わったらおしまいですので、1日以上とか必要以上に長時間置くことは無意味です。

(4)剥離
広い現場であれば、電気ポリッシャー、一般家庭や狭い現場であればハンドブラシを利用すると便利です。

(5)汚水回収
スクイジー、ドライワイパー、ヘラ、吸水掃除機などで、汚水を取り除いて下さい。
※、ドライ、乾式掃除機で水を吸わないで下さい。故障の原因です。

(6)床の汚れを完全に取る(剥離剤の残留)ため、再度水拭き、汚水の回収を行って下さい。
剥離剤が残ったままだと・・・「床がベタベタする」「ワックスを塗っても白くなる」「ワックスがはがれやすくなる」などの危険があります。

(7)床面のべたつきが無いことを確認し、乾燥したらワックスを塗ります。
初回は2度塗りをお勧め(1回塗って、乾いてから再度塗ります)
剥がすということは、素の床に戻ります。1回目は、素材にしみこんで終わりかもしれませんので、2度塗りを推奨(1回だけだと「塗っても光らない」とクレームの原因)吸水性の激しい床材は、3回・・・必要かもしれません。仕上がりに応じて検討して下さい。
使用した用具を再利用する場合、水洗いを充分に行ってから保管して下さい。

−− トラブルシューティグ(よくある質問) −−
質問・・・ワックスがはがれない
回答 考えられる原因
水が少ない・・・原液や濃度を濃くしたほうが、良く取れそうというイメージがありますが、水で希釈して初めて性能を発揮するものです。
剥離剤の方がワックスより弱い・・・指示に従って規定濃度で作業したが、取れない場合は、剥離剤よりワックスの方が強いということです。次回ご購入の際、剥離剤をランクアップすることも検討願います。

質問・・・ワックスを塗ったのだが、床がべたつく
回答 剥離剤を除去しないままワックスを塗ってしまったのが原因です。
再度剥離し、塗りなおすか、気にならなくなるまで日時が経過するのを待つしかないです。